症候性全般てんかん

症候性全般てんかん しょうこうせいぜんぱんてんかん

乳幼児期、小児期に発症することが多く、ウエスト症候群やレノックス・ガストー症候群などがあります。

症候性全般てんかんの種類

種類 発症時期 特徴
ウエスト症候群 (点頭てんかん、乳児スパスム)

乳児期 生後3〜10ヵ月に発病することが多く、てんかん性スパスム(れん縮)と呼ばれる手足や頭部に1〜3秒間力が入る発作 (座位では一瞬、頭部が垂れるので点頭てんかん発作とも呼ばれる)を繰り返し起こすことが特徴で、男児に多く、寝起きによく起こります。
また、さまざまな運動や知能などに発達障害を生じ、 特徴的な脳波が観察される難治性のてんかんです。
一部は年齢とともにレノックス・ガストー症候群に移行します。
レノックス・ガストー症候群

2〜8歳 ウエスト症候群から移行することのあるてんかんで、強直発作、脱力発作、非定型欠神発作などの多様な症状を呈し、 運動・知能などに発達障害を合併することが多いといわれています。
ミオクロニー失立発作てんかん

2〜5歳 オクロニー発作、ミオクロニー失立発作(転倒する)、失立発作が臨床発作の主体。
その他、非定型欠神発作、全般性強直間代発作、熱性けいれんなどを合併します。
ミオクロニー欠神てんかん

7歳以前 男児に多く、両側性の上腕のミオクロニーれん縮を随伴する欠神発作が1日に何回も起こります。
治療することが難しく、知能低下や他のてんかんに移行することもあります。

2020年04月07日 原稿作成:比嘉みちよ

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